東洋計器は水道メーター・ガスメーターを開発・製造し、そして国内のみならず海外への販売を自社一貫で行っているメーターメーカーです。
水道・ガスメーターは、計量した値がそのまま料金取引に使われるため、国内においては「計量法」という法制度に基づき計量した数値に対して品質を保証する義務と責任を負っています。こうした背景から東洋計器では国民の生活のインフラを支える、エッセンシャル事業にプライドをもってその品質確保に取り組んでいます。
その一方で法律により基本的な仕様が決まるため、結果的に差別化がしにくいこともこの業界の特徴です。そこで東洋計器ではメーターから得られる計測値やデータに付加価値を付け、計ることそのものの価値を追求することで製品の独自性を強め、ブランドの確立に繋げています。
グローバル化、テクノロジーの急速な発展、人口減少、資源縮小、気候変動などにより、これまでの手法や価値観が通用しない予測不能な時代を迎えています。
こういった変化する環境の中で、生き残り成長を続けるために、東洋計器では様々なアプローチでリソースを循環させながら社会的価値を創造する取り組みをしています。
例えば、スマートメーター。長年培ってきたメーター技術と通信技術の融合は、スマートメーターという一つの答えに辿り着きました。一軒ずつ訪問してメーターの数字を記録する「検針」という仕事の自動化、無人化、遠隔化を実現し、検針作業を行っていた人的リソースをもっと価値を生み出す仕事へ循環させることが出来ます。
例えば、計量法で交換が義務づけられているメーターを回収・再生、循環させリユースを行う。資源の再利用、CO2削減、製造原価の抑制などによって環境価値を創出させることが出来ます。
例えば、容器を敷地内に設置するLPガスと再生可能エネルギーである太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、災害に強い自立型エネルギーシステムが出来上がります。停電時でも暖かいお風呂に入れて料理も作れる。こんな提案で人々の暮らしを支える手助けをしています。
例えば、海外展開。国内で培った計量と通信の融合技術は海外でもその真価を発揮しています。現地のニーズに合わせた商品開発によってグローバルでの価値を生み出しています。
例えば、ライフワーク。地域に根ざした企業経営を通じて地域経済の活性化や地域雇用の促進を実現しています。地方が持つ潜在的なパワーを循環させてさらに新しい価値を生み出します。
例えば、計量史資料館。先人達が築き上げてきた計ることに対する人間の叡智を知識として伝承し、後世に繋げることは、次世代の計量技術の発展へと循環させる活動につながります。
東洋計器は、価値循環企業を目指し様々な事業活動、そして社会貢献活動を展開しています。