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お知らせ

東洋計器(株) 広島市にスマートメーター導入 広島県内初

2023年9月16日

東洋計器(株)(松本市 土田泰正社長)は、広島市水道局から、スマートメーターの運用を目的とする「無線検針ネットワークの構築及び運用保守業務」を受注しました。

①スマートメーターを山間地域へ設置

スマートメーターを水道局から片道約1時間かかる山間部の39戸に設置し、難検針の解消、漏水箇所の早期特定、水量把握による分析など施設の維持管理の効率化を図ります。業務を確実なものとするために、令和5年10月より一部に先行設置して運用状況を確認するとともに12月中に全戸設置を完了し、令和13年12月まで8年間運用します。
本システムは、電子式水道メーターに水道・ガスで300万台の運用実績があるLPWA通信端末「IoT-R」を接続し、毎日・毎時の検針値とともに、漏水などのアラーム情報をリアルタイムに取得できます。
また、スマートメーターの管理については、当社が提供するWeb管理システム「IoT-Smart7R」を活用します。水道局は取得したビッグデータから漏水の早期発見や、使用実態の調査ができるとともに、双方向通信機能を活かしてリアルタイムの随時検針や瞬時流量を取得可能で、寒波や災害時などの施設管理の状況確認に役立つことが期待されます。

②漏水の発生箇所を早期に特定、維持管理を効率化

今回、スマートメーターを本格導入する広島市佐伯区湯来町大字多田(大谷浄水場給水区域)は、広島市西端の山間部に位置します。深井戸を水源に、無人運転の大谷浄水場から日量24立方メートルを供給していますが、バックアップも困難なことから、災害時の断水や漏水による小配水池の渇水などが懸念されています。また、冬季は積雪や凍結などにより、検針や漏水箇所の特定が困難となるなどの課題も抱えています。
今回の導入に先立ち、同地区では令和3年~4年にかけて約半年間、実証実験を行い、スマートメーターの有効性を検証しました。
検証では、積雪や水没などの環境下でも安定した通信が可能であることが確認されました。
加えて、検証中に漏水が2件発生しましたが、スマートメーターにより漏水箇所の特定が容易となったことから、対応にかかる時間短縮、人員削減など業務の効率化につながることも確認され、導入の後押しとなりました。

③水道スマートメーターへの期待

東洋計器はスマートメーターの情報を活用したコンテンツとして、水道見える化サービス「水るっく」、高齢者元気情報「見守りサービス」を提供しています。
「水るっく」はWeb明細機能によるペーパレス化や郵送費の削減の他、使用水量の見える化やメーターアラーム情報の通知機能により、需要家自身による漏水の早期確認につながることも期待できます。決済機能にも対応し、請求・督促業務の負担軽減にも有効です。
「見守りサービス」は、高齢化が進む地域におけるスマートメーターの役割として大いに期待されています。メーターの「使い始め通報機能」を用いて、毎朝の水の使い始めをご家族にメールでお知らせすることができます。長時間の使用・不使用といった異変に留まらない、平時の元気な情報を共有できるのは、生活に密着した水道ならではのサービスの強みとなります。

今後、スマートメーターの実運用を通じて、業務の効率化に留まらず、需要家サービスの向上や事業基盤の強化、環境貢献など、運用効果を高める様々な可能性を検証してまいります。


広島市の実証実験で設置したIoT-R

広島市の実証実験で設置したIoT-R

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