東洋計量史資料館
去る11月1日(日)、東洋計量史資料館の設立一周年記念としてイベントを開催いたしました。
イベントでは、蚕種の第一人者であります宮澤津多登(みやざわつたと)先生による記念講演、並びに土田泰秀館長による資料館の見所のご紹介、
そして、展示室の一般無料公開を行いました。
当日は、松本市内外より、100名近いお客様にお越しいただきました。お運びいただきました皆様におかれましては、心より御礼申し上げます。
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✿ 記念講演 宮澤津多登先生「蚕種と歩んだ六十年」
蚕種の第一人者である宮澤津多登先生に「蚕種と歩んだ六十年」と題しまして、
蚕糸業のお仕事に就かれるまでの経緯や、片倉工業株式会社での勤務時代の、
「繭雌雄鑑別機(まゆしゆうかんべつき)」開発について、また、現在も
続けられておられますタイ、フィリピンへの養蚕技術指導の様子など、
様々なお話をご講演いただきました。
会場では、宮澤先生より当館へご寄贈いただきました蚕糸関係の民具類や、
組紐の技術をお持ちである宮澤夫人手作りの組紐見本など、数々の貴重な
資料も展示し、ご来場の皆様へお披露目いたしました。
✿ 東洋計量史資料館 土田泰秀館長 「資料館の見所」
続く土田館長の講演では、スライドを用いながら、当館の見所を皆様へ
ご紹介いたしました。
1万点を超える当館の展示・所蔵資料のなかから、度・量・衡それぞれに
関わる資料をひとつひとつご紹介しながら、その興味深い歴史と魅力を
お伝えしました。枡やものさしなど、人々の暮らしに根付いた度量衡の
道具のほか、当館の設立に大きな影響を与えてくださった方々と
土田館長との出会いのエピソードなども語られました。
✿ 無料一般公開
宮澤先生、土田館長の講演後は、当館の展示施設を無料公開いたしました。
数多く展示された珍しい「はかる」道具たちを前に、ご来場の皆様も、
熱心に魅入っていらっしゃいました。
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多く皆様にご支援をいただき、一周年という記念の日を迎えることができましたことを、厚く御礼申し上げます。
今後とも、東洋計量史資料館では、「計ること」の大切さを皆様へお伝えできるよう、努力を続けていく所存です。
当館のこれからの歩みへも、引き続き暖かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
東洋計量史資料館一同