東洋計器(株)太陽光パネル「二重屋根効果」検証実験を行う
夏場11~13時平均13度温度上昇抑える
2012年5月22日
東洋計器(株)(松本市 土田泰秀社長)は、自社工場屋根に設置した太陽光発電システムについて「二重屋根効果」の検証実験を行い、社員不在となる8月11~17日の11~13時の平均で「13度の遮蔽効果がある」との結論を得ました。これにより、冷暖房に掛かる電気使用量を抑えることができると期待できます。
実測の詳細
- データ収集期間
(1)夏場(2011年8月11日~17日)
(2)冬場(2011年12月28日~2012年1月3日)
※いずれも社員不在の期間 - 方法
温度センサーを「パネル有り」と「パネル無し」の屋根裏に取り付け、それぞれの温度を測定し、比較する。 - 条件
東洋計器(株)長野県松本市和田
折板屋根 南南東向き
夏場は11時~13時の2時間を、冬場は18時~20時の2時間を、それぞれ比較対象とする。
実測の結果
盆期間で社員が不在となる夏場(8月11日~17日)11時~13時の屋根の温度は、パネル無し平均63度、パネル有り平均50度であり、その差は13度でした。パネル有りのほうが平均13度も温度が低く、その分冷房費を抑えることができます。電力ピークカット対策としても、太陽光発電システムの設置は有効な方法と言えます。
年末で社員が不在となる冬場(12月28日~1月3日)18時~20時の屋根の温度は、パネル無し平均マイナス5度、パネル有り平均マイナス1度であり、その差は4度でした。パネル有りのほうが平均4度も温度が高く、その分暖房費を抑えることができます。
太陽光発電システム導入は、発電による電気使用量の抑制に加え、本実験から得られた「二重屋根効果」も得られます。「節電・省エネ」が求められる今、太陽光発電システムを普及させることが重要です。東洋計器(株)は、メーターメーカーとしての計測技術を生かし、今後も様々な実証実験を通じて、正しく有益な情報を提供していきたい考えです。
尚、本実験に関しては、東洋計器(株)販売の「節電&太陽光」チラシ内でも紹介しています。