盛岡ガス(株)
松園工場跡地に産業用太陽光発電システム設置
2012年11月15日
盛岡ガス(株)(盛岡市 熊谷祐三社長)は、平成24年11月より同社松園工場跡地に太陽光発電システム(発電容量100.485kW)の設置を開始します。設置完了は平成25年3月末を予定しており、遊休地の有効活用として、太陽光発電システムによる売電事業を計画しております。
盛岡市松園地区に都市ガスを供給していた松園工場は、盛岡ガス本社から北東へ6kmの場所に位置しており、現在は更地で、総面積は約5500m2で南面に建造物や立木はありません。また、東北電力の高圧電力用電柱が敷地の目の前にあることも好条件の一つとなりました。
太平洋側で雪はそれほど多い地域ではありませんが、架台を通常よりも150cm嵩上げし、また、傾斜角度を40度として雪がすべり落ちるよう工夫を施します。あわせて効率よく発電するよう真南向きにモジュールを並べる設計です。
太陽電池モジュールはシャープ製「ND-193CA」522枚で、発電容量は100.485kWです。基礎設計・システム設計・システム施工は東洋計器(株)(松本市 土田泰秀社長)が担当し、基礎の施工は地元の建設会社が担当します。
松園工場跡地は無人施設のため、太陽光発電システム設置後は(株)ラプラス・システムの遠隔監視サービスを使用する予定です。
盛岡ガスグループは平成22年2月より営業部が中心となり「太陽光発電+ガスがいいみたい」をキャッチコピーに積極的な営業及びPR活動を行っています。住宅用の設置実績は現在30棟を超えています。施工担当の東洋計器(株)とは事業開始時期からタッグを組み、共同で推進しています。
盛岡ガス(株)営業部の熊谷部長は「自治体や有力企業の太陽光売電事業参入により、大型案件の提案がしやすくなったと感じる。その反面、大型案件は国への設備認定申請及び電力協議が長期化した場合のリスクや、メンテンナンスにかかる金額、影の影響によるリスクなど、解消が難しい課題が絡む傾向にあると感じる。そのため、お客さまと当社の双方にとって比較的リスクが小さく効果が大きい、10kW以上50kW未満の低圧範疇の提案を軸としていきたい」とし、集合住宅の屋根や事務所の屋上など中規模物件への提案を進めていく方針です。