東洋計器(株) IoT-R出荷10万台を達成
2019年9月24日
東洋計器(株)(本社 長野県松本市、社長 土田泰秀)は、KDDI(株)の協力を得て開発した日本初のLTE Cat.M1通信による端末機器(商品名 IoT-R)の出荷総数が、本年8月末で10万6千台となったと公表しました。
主要出荷先である日通商事(株)はじめ全国約80社がIoT-Rの取付けを開始し、北海道から九州・沖縄まで広範囲に設置されています。
従来のテレメ方式では、電話回線がなく自動検針が行えなかった所や、PHSなどの設置では多大な費用がかかる箇所でも、IoT-R は電池で10年稼働可能な携帯電話のイメージで設置できます。
あるユーザーでは、従来方式のテレメを70%以上設置していましたが、残り30%の得意先へのテレメ設置が困難で、社員による検針を行っていました。エリアによっては片道2時間を要する所もありましたが、IoT-R の設置により全て自動検針が可能となりました。これにより、営業社員5人で4日間、延べ20人日の余力ができ、本来の営業に注力ができるようになりました。
また、高所にメーターが設置されていて検針の都度手間取っていた箇所も、IoT-Rの設置で完全自動検針が可能となりました。IoT-Rは配管に取付けができるので、家の壁面などを損傷することなく設置ができ、見栄えも良く好評です。
また、リゾート施設に取付けられている業務用25号パルス発信式大型メーターにもIoT-Rで検針を行っている事例もあります。水道メーターに、IoT-Rをテスト設置しているケースもあります。
東洋計器(株)では、IoT-Rから送られる毎日の検針値や毎時間毎の検針値、更にガスの需要帯別使用量などを高度活用した様々なコンテンツを開発しており、10月には、「ガス見える化」(商品名 ガスるっく)や配送最適化コンテンツを市場投入し、IoT-Rの有効利用を更に向上してまいります。
同社では、構造改善事業への設置も含めて、今期中にIoT-Rの出荷総数30万台を目指す方針です。