東洋計器(株) 「IoT-R」累計出荷数100万台を達成
2021年5月12日
東洋計器(株)(松本市 土田泰秀社長)では、LPガス向けに開発したLPWA技術によるIoT端末機(商品名「IoT-R」)の累計出荷数がこのほど100万台を超えました。
IoT-Rは第1号を平成30年10月29日に日通エネルギー中部(株)本社屋に設置して以来、順調に出荷を伸ばしてきましたが、5月11日で累計出荷数が1,003,101台となり、100万台を突破しました。同社では、100万台達成を第一目標として定めていましたが、約2年半での達成となります。
IoT-Rが評価され、設置が進んでいるのは、
- DX化を進めるキーテクノロジーであること。
- ビッグデータを高度に活用できる豊富なコンテンツが揃っていること。
- コストパーフォーマンスに優れていること。
- 圧倒的な実績により現場知見を得て、商品開発にいち早く反映していること。
- 営業現場、技術陣、ハード開発、ソフト開発、マルチセンター各部署が一体となって
推進する社内体制がしっかり構築され、ガス事業者へのサポートが充実していること。
などの理由によります。
ガス事業者各社様からは、IoT-Rを取付けて良かったとの感想が多数送られて来ております。
- コロナ禍で非接触検針が求められており、こうしたニーズに合致。
- 遠隔地の検針に往復数時間を要する所もあるが、訪問しないで検針ができる。
- 離島、山岳地帯、豪雪地帯、別荘地、大規模工場などでの取付メリットは特に大きい。
- 市内ではセキュリティマンション対策、駐車困難地区での検針に威力を発揮。
- 豚舎・鶏舎などで利用されるガスの検針には、ウイルス対策のため車や身体などを
厳重に洗浄してから入場するよう義務付けられており、検針の難度は非常に高かったが、完全に解放された。 - IoT-Rの設置が契機で、事業のデジタル化が進み経営変革が可能となった。
- IoT-Rによる自動検針と、「ガスるっく」によるWEB請求の実現で大幅なコストダウンが実現。
- プリペイド方式の導入で完全回収ができるようになる。
- LPガスだけでなく、水道・都市ガス・灯油・温度・湿度・タンク残量・太陽光異常検知などの自動検針や管理・監視にも有効だ。
なお、IoT-Rは極めて高い通信成功率を得られていますが、設置環境要素の影響などで、ごく一部0.4%程度通信が不安定な箇所が存在します。このエリアをカバーするサブ通信システムとして、「IoT-R wan」を新たに開発し、7月から市場投入の予定です。
既にフィールド試験を終えており、北海道・兵庫・福岡エリア共に好結果を得ております。
東洋計器(株)では、こうした商品も活用し、限りなく100%自動検針ができる環境を構築する考えです。
今後、東洋計器(株)では、次の目標値であるIoT-Rの累計出荷数300万台を目指す方針です。
また、マルチセンターの受信件数は現在110万件となっていますが、これも300万件を目指します。