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東洋計器(株)土田会長 「計量の価値を高めて」発刊

2024年8月26日

東洋計器(株) (松本市 土田泰正社長)は、土田泰秀会長編著による「計量の価値を高めて ~東計会41年をふりかえる~」を、このほど発刊しました。本著は、当社が主催してきた「東計会」において研究発表された41年間におよぶ内容を、一冊の本に纏めたものです。
400ページにおよぶ大著で、国際大学の橘川武郎学長が「刊行に寄せて」を執筆しました。

「東計会」の現在の会員数は676社で、毎年全国11地区で開催している研究会は、2,000人近い方が参加される業界最大規模の勉強会となっています。

本著は、日本のLPガス向けマイコンメーターによる「マイコンで保安」がどのように変遷したか、激変する通信革命の中で「テレメで合理化」がどのように進化・発展してきたかを、時系列で追うことができる貴重な資料です。更に「テレメで合理化」は、現在ではIoTの時代を迎え本格的な高度活用がなされており、その内容も詳細に記されています。

また、ガス体エネルギーと電気エネルギーの比較を、実データに基づき具に分析し、エネルギーを熱として使う場合、ガス体エネルギーが優位であることを結論づけています。この分析過程で、「エネル尺」など新たな分析ツールも開発されました。エネルギー問題では、「太陽光+ガス」の活用がコスト面・環境面で優れていることを立証し、太陽光発電事業を普及したその足跡も記されています。

エネルギー比較は、厨房・給湯・暖房など用途別に行う必要があり、一台のメーターで厨房・給湯・暖房帯別にガスを分けて計る測定器「HyC-5」の開発を行い、収集した膨大なデータから、新たな料金体系の構築やガス拡販方法、ガス利用世帯のセグメント化の手法なども提言しています。

41年間で、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、東日本大震災が起こりました。マイコンメーターで感震遮断が起きると、メーターと連動された通信機から東洋計器マルチセンターへ通報するシステムが構築されています。本システムにより、大地震時のメーター遮断通報の貴重なデータが収集され、掲載されています。

『データ計測→独自手法での解析→論理的な仮説構築→独創的なビジネスモデルの提案、のストーリーがあふれている。それらのもつ面白さ、素晴らしさを、ぜひ、心ゆくまでご堪能いただきたい。』(橘川国際大学学長 「刊行に寄せて」より)。

地方の一企業が、全国各地のガス体エネルギー企業と共にどのように研究会を共同で進めてきたか、その好例でもあります。

冊子は3,000部作成され、関連の行政部門や報道関係、ガス関連企業、水道事業体などに配布される予定です。

※テレメ…テレメータリング

計量の価値を高めて 冊子1
計量の価値を高めて 冊子2

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