2009年8月7日 大きな半円の虹
東の空に半円の虹が!
立秋の今日、こちら信州松本は午後から雨降りでした。 夕方その雨もやみ、ふと東の空を見上げると、大きな大きな半円の虹が出ていました。途中で途切れることなく、端から端までしっかりと。しかもこの虹、よく見ますと、二つの虹が重なっています。
大辞林で「虹」と引きますと、“夕立のあとなど、太陽と反対側の空に弧状にかかる七色の帯。空中の水滴粒子にあたった光の屈折と分光によって生じる。内側が紫、外側が赤の配列をした虹のほかに、この外側をとりまき、逆の色の配列の第二の虹が見えることがある”と書かれています。確かに外側の虹は、内側の虹と逆の色の配列を成しています。
ところで、何故「虹」は虫偏(むしへん)なのでしょか。 平凡社「字統」によれば、虹は古くは天界に住む竜形の獣と考えられていたそうです。その雄を虹、雌を霓(ゲイ)といい、「屈虹なり。靑赤或いは白色、陰気なり」としています。卜辞に虹霓を卜する例があり、天より降って河水を飲む姿がそれであるとされるそうです。つまり、虹は天から川の水を飲みに降ってきた竜の形をした獣、ということです。
写真(上)東洋計器本社屋上より
写真(下)東洋計器本社従業員玄関より